海外にクライアントを持つフリーランサーの皆さんに朗報です。
ついに、ついに…
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座が、日本でも使えるようになりました!!
こんにちは!
Wise(旧TransferWise)で毎月お得に海外送金をしている、ロンドン在住のフリーランサー、みしゃくです(^^)
今回は、先日日本でもサービスが開始したマルチカレンシー口座でできることや、使い方、手数料などをまるっと解説していきたいと思います。
「Wise(TransferWise)ってなに?」という方は、こちらの記事から読んでみてくださいね(^^)
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座でできること
まずは、Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座でどんなことができるのか?通常のWise(旧TransferWise)と何が違うのか?という点から見てきましょう!
Wiseのマルチカレンシー口座を使うと…
- 登録料・維持費無料(パーソナルアカウント)
- 80カ国以上に安く・早く海外送金ができる
- 隠れレートなしの透明で安価な手数料
という従来のサービスに加え、つぎの5つの新機能が使えるようになります。
- 50以上の通貨を保有・管理できる
- 海外の銀行口座情報がもらえる
- 6通貨での資金の受け取りが無料
- 他通貨で受け取った資金の両替・日本の銀行口座への出金
- 50以上の通貨対応のデビットカード(日本でもスタート!)
ひとつずつ説明してきますね!
1.50以上の通貨を保有・管理できる
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の特徴1つめは、50以上の通貨を保有・管理できることです。
いままでは、Wiseは日本円を海外に送金するための送金ツールにすぎませんでした。
しかし、マルチカレンシー口座の機能により、資金をアカウントにキープできるようになったというのが、大きなポイントですね!
2.海外の銀行口座情報がもらえる
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の特徴2つめは、海外の銀行口座情報がもらえることです。
これ、助かりますよね!
海外の銀行口座って、現地に在住していても、スムーズに開けないこともあるのに、日本にいながら他の国の銀行口座が持てるんです!!
日本のWiseのマルチカレンシー口座で獲得可能な海外の銀行口座は、つぎの6種類の口座です。
- イギリス(GPB)
- ユーロ(EUR)
- アメリカ(USD)
- オーストラリア(AUD)
- ニュージーランド(NZD)
- ハンガリー(フォリント)
それぞれ個人の口座情報がもらえるので、現地の通貨をダイレクトに受け取ることができます。
マルチカレンシー口座で海外の口座情報を獲得する手順については、のちほど詳しく説明しますね。
3.6通貨での資金の受け取りが無料
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の特徴3つめは、先ほどご紹介した6通貨を無料で受け取れるということです。
たとえば、イギリスにクライアントがいる方の場合、Wiseのマルチカレンシー口座でイギリスの銀行口座情報を獲得しておけば、イギリスの口座(クライアント)⇒イギリスの口座(あなたのWise口座)へ、直接国内送金することができます。
お互いに海外送金の手間や手数料が省けるので、お得ですよね。
4.資金の両替・日本の銀行口座への出金ができる
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の特徴4つめは、外貨で受け取った資金の両替や日本の銀行口座への出金が簡単にできることです。
両替には実際のミッドマーケットレートが使用されるので、隠れコストなし。
Wiseの手数料は、手数料のシミュレーターで事前に確認できますよ(^^)
5.50以上の通貨対応のデビットカード
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の特徴5つめは、50以上の通貨に対応したデビットカードが持てることです。(日本でもサービス開始!)
残高がある通貨での支払いなら手数料無料なので、海外旅行や出張をする方や、海外のサイトからオンラインショッピングをする方にとっては、かなりの節約になることも
ワーホリや留学予定の方の、お金の管理にも便利でお得ですね。
支払いに使いたい通貨の残高がなくても、ほかの通貨からリーズナブルな手数料(通常0.24% - 3.69%)で両替が可能です。
また、海外のATMから現地通貨で現金を引き出すこともできます。
ただし、ATMからの無料で引き出せる現金には、1ヶ月の上限があるので注意してくださいね!(月に200ポンド相当が上限)
いくら引き出したかは、Wiseのアプリで簡単に確認できますよ♪
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座はこんな人におすすめ
マルチカレンシー口座は、Wise(旧TransferWise)の機能のひとつなので、必要なければアクティベートしなくてもOKです。
「お得に海外送金をしたいからWiseは使いたいけど、マルチカレンシー口座は必要なのかな?」
と、迷っている方もいるのために、Wiseのマルチカレンシー口座が、どんな人におすすめなのかをまとめてみました。
- 海外のクライアントから支払いを受けるフリーランサー
- または、海外のフリーランサーやスタッフに支払いをしたい人
- 海外旅行や留学予定の人(現地の口座情報を持てる国なら、さらにおすすめ!)
- 海外から仕送りなどを受ける日本在住の人
- 現地通貨で海外のオンラインショッピングをしたい人
- eBayなどで、海外向けに出品している人
などなど
Stripe、PayPal、Amazon Marketplaceを使用してオンライン販売をしているの方は、収益をWiseのアカウントに移すことで、引出し時の高額なFX手数料が回避できますよ(^^)
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の手数料一覧
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座を使用する際に発生する手数用を一覧にまとめました。
マルチカレンシー口座の開設 | 無料 |
マルチカレンシー口座の維持費 | 無料 |
50以上の通貨の残高を有効化 | 無料 |
海外の銀行口座情報の取得 | 無料 ※法人アカウントは、初回手数料あり |
銀行振り込みによる資金の受取り | 無料 |
同じ通貨を誰かの残高へ送金する | 無料 |
資金のチャージ | 手数料をチェック |
マルチカレンシー口座内での両替 | 手数料をチェック |
マルチカレンシー口座から送金・出金 | ・Wiseの口座→無料 ・その他は、手数料をチェック |
Wiseデビットカード決済 | ・残高がある通貨での決済→無料 ・残高がない場合→手数料をチェック |
ATMからの現金引き出し | ・月に200GBP相当まで無料 ・上限を以上の引き出しは、手数料2% |
Wise(旧TransferWise)マルチカレンシー口座の注意点
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座は、通常の銀行口座とは違うので、少し注意しなければならないこともいくつかあります。
- 残高以上の利用(オーバードラフト) やローン等の設定はできない
- 残高に利息がつかない
- イギリスの預金補償制度(FSCS)は適用されない
- 利用する通貨の残高が不足すると、他の通貨からの両替手数料がかかる
- ATMで無料で引き出せる現金に上限額がある
Wiseのマルチカレンシー口座は、個別の銀行口座情報は付与されますが、あくまでも電子マネー口座です。
オーバードラフトや利息など、通常の銀行口座で受けられるサービスがすべて受けられるわけではありません。
とはいえ、マルチカレンシー口座でもらえるイギリスの銀行口座情報は、お給料の振込用の口座や携帯電話などの月々の振替口座に指定することもできます。
日本にいるうちにイギリスの銀行口座番号が準備できるので、ワーキングホリデーや留学で渡英予定の方にとっては心強いですよね!
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座の開き方
Wiseのマルチカレンシー口座機能を使うためには、Wise(旧TransferWise)のアカウントが必要です。
TransferWiseの登録方法や本人確認については、「マイナンバーなしでWise(旧TransferWise)に登録する手順」で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね!
すでにWise(旧TransferWise)に登録している方、新たにアカウントを開く必要はありません。
いまお持ちのアカウントに「新機能 マルチカレンシー口座」というタブが追加されているはずです(^^)
マルチカレンシー口座の使い方
ここからは、マルチカレンシー口座内に、保有したい通貨の口座を開くためのステップを解説していきますね!
マルチカレンシー口座を使う準備
マルチカレンシー口座を使い始めるために、まずは、つぎの手順で2-step loginの設定します。
1.アカウント内の『マルチカレンシー口座』をクリックすると、携帯番号を入力する画面が表示されるので、SMSが受取れる電話番号を入力。
2.SMSで承認コードが送られてきます。
3.画面の指示に従って承認コード入力。
4.「Turn on 2-step login」をタップ。
マルチカレンシー口座の通貨をアクティベートする
上記の作業が済んだら、あとは追加したい通貨をリストの中から選択するだけです!
複数の通貨の口座を開きたい場合は…
『+通貨を有効にする(英語表示だとOpen a balance)』
をタップしして、口座を開きたい通貨を選択すればOK!簡単です。
追加した通貨のアイコンをタップすると、その通貨の口座の管理ページが開き、ここから通貨の管理ができます。
- 追加⇒残高に資金のチャージ
- 両替⇒残高のある通貨間で両替
- 送金⇒この通貨の残高から送金
海外の銀行口座情報を取得する方法
つづいては、Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座で海外の銀行口座情報を取得する方法を見ていきましょう!
1.銀行口座情報付与の対象通貨をアクティベートする
イギリスやユーロの銀行口座情報を獲得するためには、『通貨を有効にする』で表示される通貨のリストから、銀行口座情報付与の対象通貨の口座を追加します。
ここでは例として、英ポンドを選んでみますね。
残高から英ポンドを開いてみると、『GBPの銀行口座情報』のアイコンが見つかります。
(デスクトップの場合は、『『銀行口座情報を取得する』と表示されています。)
現地の銀行口座情報が付与される通貨の場合にのみ、この『銀行口座情報』のアイコンは表示されます。
2.口座に入金をする
初めて銀行口座情報を獲得する際には、資金のチャージ(英ポンド口座は最低£20)が必要です。
『銀行口座情報』をタップすると、つぎのように、口座情報に取得に必要なステップが表示されます。
※本人確認は、Wise(旧TransferWise)のアカウントを作成した際に済ませたからなのか、今回はとくになにもしていません。
『入金する』をタップして、入金を行います。
金額(通貨は口座の通貨と一致させること!)や、どの通貨で入金するのかを選び、選択した入金方法で送金をします。
銀行振込の場合、早くて当日〜2、3日ほどで入金が完了。
(デビットカードやクレジットカードなら即時に反映されますが、手数料が高くなります。)
入金が確認されると、自分専用の銀行口座情報が表示されます!
最初に入金した£20は手数料ではなく、残高です。
もちろん、あとで使うこともできるので安心してくださいね!
※法人アカウントの場合は、16〜21ポンド(3,000円ほど)の初回手数料がかかります。
Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座のまとめ
というわけで、ついに日本でもサービスが開始された、Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座をご紹介してきました。
日本円で収入がある海外在住のフリーランサーに、Wise(旧TransferWise)が超絶おすすめなことは、「海外在住フリーランスはWise(旧TransferWise)を使わなきゃ損!【マイナンバーなしでお得に日本円送金】」でお伝えしましたが…
今度は、マルチカレンシー口座が日本のWise(旧TransferWise)アカウントでも使えるようになったことで、海外にクライアントがいるフリーランサーが外貨での支払いをダイレクトに受け取れるようになりました!
銀行口座情報が付与される国へワーホリや留学予定の方にとっても、日本にいる間に現地の銀行口座が持てるのは便利ですよね。
留学やワーホリ、海外旅行予定の方は、ぜひWiseのデビットカードも作っておくことをおすすめします!
銀行の国際キャッシュカードを使うよりも、為替レートがお得ですよ。
個人アカウントは、無料でサクッと作成できるので、ぜひ試してみてくださいね♪
Wise(旧TransferWise)の公式サイトはこちらです↓
コメント
こんにちは。
ブログ、とても参考になります。ありがとうございます。
私はカナダ在住のフリーランスで、売り上げのほとんどが日本在住者の方からです。Paypalからカナダの口座へお金を移動させて生活しておりますが、為替レートが悪すぎて辟易しています。
>Stripe、PayPal、Amazon Marketplaceを使用してオンライン販売をしている方は、収益をTransferWiseのアカウントに移すことで、引出し時の高額なFX手数料が回避できますよ(^^)
まさにPaypalからTransferwise口座へ売上金を移動させられないか調べているところだったのですが、Paypalに問い合わせたところTransferwise口座とのリンクはできないと言われました。
もし回避方法をご存知でしたら教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
さきさん、
コメントありがとうございます!
私も以前はずっとPaypalを使っていたので、為替レートには泣かされていました〜。
Transferwiseからの情報によると、Paypalの引き出し口座としてTransferwiseのボーダレス口座を紐付けることは可能(←むしろ売りにしている)で、本人確認(口座確認?)がうまく行かない場合は、Paypalに電話をするようにとのことでした。
ただ、 Paypalからすると利益が減ってしまうので、担当者によっては「できない」と言われることも多いようです。
参考までに、PaypalにTransferwiseのボーダレス口座をリンクさせる方法を説明したサイトを貼っておきますね。
https://moneytransfercomparison.com/how-to-transfer-money-from-paypal-to-transferwise/
https://icomparefx.com/library/guides/how-to-send-money-from-paypal-to-transferwise/
こちらは、イギリス在住の方がPaypalウォレットから追加できない、アメリカの口座をPaypalに電話して追加したときの動画です。7回目の電話、7人目のオペレーターでやっと対応してもらえたそうです…。
https://www.youtube.com/watch?v=z3j7FzcDTa8
おそらく、Paypalにリンクできる居住国以外の銀行口座は、アメリカの口座ですよね?(※日本の現地口座情報はTransferwiseでは持てません)
Paypalの日本円をTransferwiseのアメリカ口座に移動させるときも、Paypal内で日本円⇒米ドルへの為替手数料(3%くらい)は避けられないので、この方法は主に、米ドルでの支払いを受ける日本在住のフリーランサーさん向けなのかなと思います。