『英語には敬語がない』
って、よく聞きますよね。
確かに、日本語のように単語そのものが変わる『敬語』は存在しません。
イギリスでもバブやカフェ、スーパーなどで聞く英語も、かなりカジュアル。
だからといって、『欧米人(主語が大きい…)はフレンドリーなサービスが好きだから、接客はカジュアルな英語でOK!』
と、いうのには『ちょっと待った!!!』です。
こんにちは。外資系エアラインのトレーンングで『接客英語(Service Language)』を叩き込まれた、ロンドン在住のフリーライターみしゃくです。
英語にも敬語表現はしっかり存在します。
客室乗務員や一流ホテルなどでは、日常英語より丁寧な『接客英語』がデフォルト!
とくに、クレーム対応をしているときなどは、ちょっとした英語の表現の失礼さが、さらにお客様の怒りをかってしまうことも。
そんなこといわれても、
『私、英語ネイティブじゃないのに、接客英語なんて無理ー!!』
って、思いますよね。私は思ってました(笑)
でも意外とこれが簡単です。
普段の英語表現をちょっと変えるだけで、一流の接客英語に変えることができるんです。
そこで今回は、私がCAのトレーニングスクールで習った、簡単に真似できる『接客英語の基本テクニック』をシェアしたいと思います。
普段の英語を接客英語に変える鉄板テクニック
学校では、『命令形 +please』で丁寧な表現になると習ったかと思います。
pleaseはないよりある方が丁寧ではありますが…命令形であることには変わりないので、接客英語としてはNG。
また、助動詞(Can/Will)を過去形にするのも、普段の英語を丁寧な響きに変える手っ取り早い方法のひとつですよね。
- Can you⇒Could you
- Will you⇒Would you
かなり寧さがアップしましたね!
しかし!エアラインや一流ホテルの接客英語を目指すなら、まだまだ不十分。
接客英語の基本中の基本は、ずばり『May I』を使うことです!!
接客英語の基本は『May I』
May Iを使いこなすだけで、普段の英語がいっきにアップグレードされますよ!
それぞれの例文をいくつか書いておきますね。
<例文>
Can I have your name?
⇒May Ihave your name?
What is your seat number?
⇒May I knowyour seat number?
Please(Can you) fasten your seatbelt.
⇒May I ask you to fasten your seatbelt?
こんな感じで、意外といろんなセンテンスに応用がききます。
お客様への返事はCerntainly1択
『Sure』というのもよく聞くかと思いますが、エアラインの接客英語インストラクターによると、カジュアルすぎるので✕だそうです。
<例文>
お客様:Can I have a glass of red wine, please?
あなた:Certainly.
お客様:Actually, I’ve changed my mind. Can I have white wine instead?
あなた:Certainly, sir. Allow me a moment to come back with your glass of white wine.
wantはwould likeに置き換える
I want(to)やDo you want(to)って、うっかり口にしてしまいがちですが、実はこれかなり失礼に聞こえることがあります。
イギリスでは、子どものころから『I want 〜.』というと、親や教師から『I would like〜でしょ!』と訂正されるほど…。
私は日頃から、want(to)は極力避けて、woud like(to)を使うようにしています。
<例文>
Do you want tea or coffee?
⇒Would you like tea or coffee?
(より丁寧にするなら、May I offer you tea or coffee?)
How do you want topay the bill?
⇒May I know how you would like to settle the bill?
接客英語の基本のまとめ
『フレンドリー な接客=カジュアルな英語』、ではありません。
一流の接客を期待していた客室乗務員やホテルマンから、『タメ語』で話しかけられたら…ガッカリですよね?
とくにクレーム対応の際は、それまでは『外国人だから仕方ない…』と大目に見てくれていたお客様でも、堪忍袋の緖が切れてしまうかもしれません。
フレンドリーさをキープしつつも、丁寧な話し方を心がけましょう。
もういちど、接客英語の基本をおさらいしておくと…
この3つのポイントを意識するだけで、普段の英語がいっきに一流の接客英語にアップグレードできるので、ぜひ取り入れてみてくださいね!
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