住所証明の書類がなくても、アプリでサクッとイギリスの銀行口座が開けるスマートバンク(モバイルバンク)。
ワーホリなどで渡英したばかりの方にとっては、強い味方ですよね!
こんにちは!
最近、小切手をアプリで入金するためにStarling Bankの口座を開いた、ロンドン在住のWebライターみしゃくです(^^)
前回は、スマートバンクのなかでもとくに人気が高いRevolutとMonzoをご紹介しましたが、MonzoのATM手数料が改悪が発表され、普段使いにイチオシだったMonzoの魅力がちょっぴりダウン…(>_<)
そこで今回注目したのが、同じくアプリで開ける「Starling Bank(スターリング銀行)」です!
2014年にスタートした比較的新しいサービスながらも、イギリス国内のATMでの現金引き出し手数料無料、Post Officeのカウンターで現金の入金・引き出しOK、アプリで小切手の入金可能など、意外と使い勝手がよすぎてビックリ(^^)
帰国時にTaxの還付申請をする予定なら、小切手の入金がアプリでできるのは便利!
というわけで、Starling Bankの特徴やメリット・デメリット、Revolut・Monzoとの比較などを解説していきたいと思います♪
【イギリスの3大スマートバンク】Starling Bank、Revolut、Monzoの特徴を一覧で比較!
まずはイギリスの3大スマートバンク、Starling Bank、Revolut、Monzoの3社の普通口座(current account/personal accout)の特徴を一覧で比較してみましょう!
Starling | Revolut | Monzo | |
口座維持費 | 無料 | 無料 | 無料 |
新規カード発行手数料 | 無料 | £4.99 | 無料 |
イギリスの口座番号 | ◯ | ◯ | ◯ |
EURO IBAN 口座 | ◯ | ◯ | X |
コンタクトレス決済 | ◯ | ◯ | ◯ |
イギリス国内ATM手数料 | 無料 (1日の引出し上限£300) | £200/月まで無料 (その後は手数料2%) | £250/30日まで無料 (その後は手数料3%) ※2020年10月31日から適用 |
イギリス国内の送金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
海外でのATM手数料 | 無料 | £200/月まで無料 (その後は手数料2%) | £200/30日まで無料 (その後は手数料3%) ※EEA圏内は、UK内と同じ扱い |
海外でのデビットカード利用手数用 | 無料 | £5,000/月まで手数料0.5% | 無料 |
海外送金 | ・38カ国、29通貨に対応 ・為替手数料0.4% + small delivery fee (SWIFT£5.50 or Local parter 30p〜) | ・29通貨に対応 ・月に£5,000月まで無料 | TransferWiseと提携 |
口座への入金(トップアップ) | ・口座振込、小切手、現金 ※クレジットカードでの入金不可 | ・24通貨に対応 ・月に£5,000月まで無料 ・クレジットカードで入金可能 ※現金、小切手での入金は不可 | ・口座振込、小切手、現金(※手数料あり) ※クレジットカードでの入金不可 |
Apple Pay、Google Pay | ◯ | ◯ | ◯ |
その他 | ・£85,000まで貯蓄の保証あり ・Post Officeで現金入金・引き出しが可能 ・アプリで小切手の入金が可能 ・預金残高に利息がつく | ・仮想通貨に対応 ・バーチャルデビットカード対応 ・アプリの言語は日本語選択OK ・£85,000まで貯蓄の保証あり | ・£85,000まで貯蓄の保証あり ・アプリの言語は英語のみ |
ちょこちょこ違いはありますが、どれもお給料の支払口座への指定や、月々の支払いのスタンディングオーダー、デビットカードの利用など、基本的な機能は3社とも問題なく行えるので安心してくださいね!
Starling Bank(スターリング銀行)のメリット・デメリット
Starling Bankのメリットとデメリットをまとめてみました♪
メリット
まずはStarling Bankのメリットからどうぞ。
- イギリス国内外のATM利用が無料(1日の引き出しは£300まで)
- Post Officeのカウンターで現金引き出し・預け入れ・小切手の入金が可能
- アプリで小切手の入金が可能
- 普通口座でも預金残高に利息がつく
- Money Boxのラウンドアップが使える
1.イギリス国内外のATM 利用が無料
ATMから手数料無料で現金を引き出す場合、Revolutは月に£200まで、Monzoは30日間に£250まで(2020年10月31日〜)という制限があり、上限を超えると手数料が発生します。
その点、Starling Bankは、イギリス国内・海外ともに、ATMの手数料無料の月額制限なし!
1日£300までというATMでの引き出し上限はありますが、毎日Maxで引き出した場合、 月に£9,000まで引き出せるので、家賃が現金払いという方でも問題なさそうですよね(^^)
ちなみに、1日のATMで現金引き出し上限は、Barclaysなどの普通の銀行でも設定されています。
2.Post Officeで有人サービスが利用できる
Post Officeのカウンターで、Starling Bankの自分の口座への現金入金・引き出し・残高照会をすることができます。
実際の店舗を持たないスマートバンク(モバイルバンク)の中で、店舗での有人サービスを受けられるというのは、他社との大きな違いといえますよね。
Post Officeで現金を引き出すときには、1日£300のATM利用上限を気にする必要はありません♪
3.アプリで小切手の入金ができる
今回私がStarling Bankの口座を開いた理由がこれ!アプリで小切手の入金ができるんです。
ちなみに、RevolutとMonzoの小切手の入金の可否は下記のようになっています。
- Revolut⇒小切手の入金不可
- Monzo⇒郵送(Free Post)で入金可
一方、Starling Bankの小切手の入金方法は、つぎの2つから選ぶことができます。
- アプリで入金(£500までの小切手)
- Free Postで郵送する(£500以上でもOK)
イギリスの郵便事情は微妙なので(^^;)、小切手を手元に残したまま、入金依頼が完了するのは嬉しいサービスですよね!
私も先日、久しぶりに小切手を入金する機会があり、「わざわざ銀行の支店に行くの、面倒くさい(>_<)」と思っていたところ、Starling Bankの知りました。
さっそく登録して、アプリで小切手の入金依頼をしてから、2日後に着金♪
ただ最近は、イギリスでもお給料もほとんどが銀行振込になっているので(15年前は、小切手でした(^^))、あまり小切手を入金する機会はないかもしれませんが、小切手を受け取る可能性がある方には便利だと思います。
4.普通口座でも預金残高に利息がつく
なんと!Starling Bankは、普通口座でも預金に利息がつきます。
預金残高£85,000まで⇒0.05%
0.05%…微々たる利息ですが、全く何もつかないよりマシですよね(^^)
実はMonzoでもSaving Accountの預金には利息がつくんですが…
Starling Bankよりも利息は高いのですが、普通口座とは別にSaving Accountを開かなければなりません。
5.Money Boxのラウンドアップが使える
Starling Bankは、Money Boxという投資アプリの「ラウンドアップ」と提携することができます。
ラウンドアップとはなにかというと、端数を切り上げること。
支払いを自動的に切りのいい金額に切り上げて、差額をISAの投資に回す設定ができるんです。
たとえば、Starling Bankのデビットカードで£4.89の支払いをした場合、切のいい£5を支払って、差額の11pが投資されるという感じです。
無意識のうちに、毎日少しずつ投資できるので、投資初心者の方におすすめです(^^)
ほかにも、貯金目標が設定できたり、割り勘支払いができたり、家計簿アプリとしてもなかなか使えます!
デメリット
いいことだらけに見えるStarling Bankですが、デメリットもあります。
それは…
クレジットカードからの入金ができない
Starling Bankの圧勝!と言いたいところですが、唯一のデメリットは、クレジットカードで口座に入金ができないという点です。
口座への入金はイギリスでのお給料のみ、という場合は、Starling Bank1本でも問題ないでしょう。
ただ…日本の銀行口座からイギリスの口座にお金を移動させたいという場合は、Starling Bankの口座へWise(旧TransferWise)などで海外送金をする必要が出てきます。
その点は、日本の銀行口座に紐付けした日本のクレジットカードからの入金ができるRevolutが有利かなと。
ただし、Revolutだと、ATMの無料現金引き出しの上限がネックなので…
- RevolutとStarling Bankの両方を持つ
日本のクレジットカードでRevolutに入金⇒Starling Bankに国内送金(手数料無料・アプリで完結) - Wiseを使って、日本の口座からStarling Bankに海外送金する
のどちらかが、解決策になると思います。
ちなみに…
先日ついに、日本のWiseでもマルチカレンシー口座機能が使えるようになったので、渡英前にイギリスの銀行口座情報を取得することが可能になりました♪
海外からマイナンバーなしで、日本のWiseのアカウントを開く方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は、読んでみてくださいね♪
Starling Bankの口座の開き方
ではつぎに、Starling Bankの口座の開き方を説明していきたいと思います!
口座の開き方といっても、5分くらいで、アプリで簡単にできるのですが…(^^;)
まずは、Starling Bankの普通口座を開くために必要なものからご紹介していきます。
Starling Bankの銀行口座開設に必要なもの
- スマホとインターネット環境
- 写真付きID
- 郵便物が受け取れる住所
写真付きIDの例として、公式サイトには「パスポート、UKの運転免許証など」と書かれていますが、日本国籍者の場合は、イギリスに在住するための資格(VISA)の提示が必要になります。
ほとんどの方が、パスポート+ビザ、もしくはBRPカードで口座開設できているようです。
Starling Bankの銀行口座開設の手順
必要書類とスマホ、ネット環境がそろったら、さっそくStarling Bankの口座を開設しましょう!
1.Starling Bankのアプリをスマホにダウンロード
Starling Bankの公式サイトに、電話番号を入力すると、アプリのリンクがテキストで送られてきます。
もちろんApp StoreやGoogle Playで検索してもOKです。
2.携帯番号を登録
ダウンロードしたアプリに、携帯の番号を登録すると、Verification codeが送られてきます。
3.個人情報の入力
名前、誕生日、メールアドレス、現住所などの必要事項を入力していきます。
4.写真付きIDをアップロード
アプリから、BRPなどのIDをアップロードします。
5.セルフィー動画の撮影
アプリの指示に従って、自分の顔を撮影します。その際に、画面に表示される英文を読み上げます。
以上で、完了です!所要時間は5分ほど。
私の場合は、登録してすぐに口座開設完了メールがきて、3〜4営業日ほどで、カードが届きました(^^)
※日本からStarling Bankを開くことはできないので、渡英後に登録してくださいね!
住所証明なしで開けるイギリスの銀行口座「Starling銀行」のまとめ
今回は、渡英したばかりでも、住所証明書類なしで開けるイギリスの銀行口座「Starling Bank(スターリング銀行)」についてご紹介してきました。
- Post Officeのカウンターサービスが利用できる
- ATMでの手数料が無制限で無料
- アプリで小切手の入金ができる
という3点が、Starling Bankの大きな特徴といえます。
まぁ、お給料の受け取りや月々、日々の支払いなら、Starling Bank、Revolut、Monzo、どれでも困ることはないと思うので、あまり悩まなくても大丈夫です。
必要な機能・サービスがある場合は、それにあわせて選んでみてくださいね♪
コメント
ONLY MONZO COULD BE MADE WITHOUT ADDRESS PROOF.DOCUMENTS MUST BE SUBMITTED FOR OTHER BANK ACCOUNTS
honma さん、
Thank you for sharing your experience!
I’ve opened my Monzo, Revolut and Starling bank accounts without proof of address, however, according to their websites they might request additional documents to prove your address.
—-from Starling Bank official website—-
To open a personal account, you’ll need to provide at least one of the following documents:
.A valid passport
.EU/EEA ID card
.UK Residence Card
.UK photo driving licence (full or provisional)
On top of this, we may also require you to provide proof of address. If you are required to provide proof of address, we can accept documents such as:
・Current UK driving licence with current address (unless already submitted as proof of ID)
・UK Bank Statement with current address
・Utility Bill with current address
・Council Tax letter with current address